車からバイクへ。R1200GSAで日本一周!44歳セミリタイア男が8ヶ月で日常の幸せを見つけた話 | 車とバイクのベルブログ
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beruote

バイク歴30年以上のバイク系メディアのWEBライター。
車、バイク、キャンプが大好き。
過去にバイクで年越宗谷、ベトナム縦断、台湾一周、日本一周を経験。
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車からバイクへ。R1200GSAで日本一周!44歳セミリタイア男が8ヶ月で日常の幸せを見つけた話

クルマ
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僕は2011年の春、44歳のときに会社を辞めて日本一周に出ました。サラリーマン生活に疲れて、なんかこのままでいいのかなって思ったんだと思います。そんなとき、ふと「日本の全部を見てみたい」って気持ちが湧いてきて、いてもたってもいられなくなったんですよね。

最初はトヨタのプリウス(30系)で旅を始めたんだけど、途中で物足りなさを感じて、BMW R1200GSAに乗り換えた。2011年3月から11月、8ヶ月かけて47都道府県を回って、かかった費用は50~70万円くらい。細かい記録は残してないから、ちょっと曖昧ですが…

この旅は、ただ走るだけじゃなかった。無料のキャンプ場で星空を見上げ、スーパーのご当地食材で腹を満たし、地元の人たちの笑顔に触れた。そしたら、気づいたんですよね。家で食べる温かいご飯、安心して眠れる夜、友達との他愛もない話をしている時間。それら日常の当たり前がどれだけ幸せかって。

この記事では、費用、ルート、装備、キャンプ、そして人生で学んだことを全部書かせてもらいます。若い子たちに何か響けばいいなって、ちょっと照れながら書いてみます。興味がある人はゆっくり読んでみてくださいね。

旅の記録にはGoPro HERO12が大活躍。防水で、どんな道でもしっかり撮れるよ。

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車からバイクへ:プリウスじゃ物足りなかった

旅のスタートは、愛車のプリウスでした。荷物はたっぷり積めるし、エアコンで快適、雨でも濡れない。すごく楽だなって思ってたんだけど、なんか心がモヤモヤしていました。山や海を眺めるのはキレイだけど、窓越しだと、まるで映画のスクリーンを見てるみたいで…。

日本の風や匂い、土の感触を直接感じたかっただと思います。北海道で、まっすぐに続く道の脇に車を停めて、ふと思ったんです。「これ、バイクで走ったらどうなるんだろう」と。

BMW R1200GSAに跨った瞬間、ほんと世界が変わりました。風が顔を叩き、路面の振動が体に響く。汗でシャツが張り付き、雨でずぶ濡れになる。過酷だけど、生きてるって実感がすごかった。プリウスは楽だったけど、バイクは僕を日本の「今」に引き込んでくれた。

バイクでは、荷物を減らさないといけないなと思っていたけどGIVIパニアケースやトップケースのおかげで大量の荷物を積むことができました。

ベル
ベル

パニアやトップケースに入らない物は雨に濡れても大丈夫なように防水のドライバッグに入れて、パニアケースの上にくくりつけていましたね。

ルート:8ヶ月、春から秋の日本の記憶

2011年3月、春の暖かい陽気の中、プリウスで旅を始めた。桜が満開で、仕事をやめたばかりという事もあり「自由ってこういうことか」と胸が軽くなったのを覚えています。

5月、6月と徐々に北上して行って東北へ。

2011.05.26 東北で見た月食

運良く月食を見ることができたり。

岩手県の室根山山頂でみた朝焼け。山肌は真っ赤なツツジで覆われていた。

本州を回って少しづつ気温が上がってきたので涼しい北海道へフェリーに乗って移動。

新日本海フェリーに乗って北海道へ

宗谷岬に立ったとき、冷たい海風が顔に当たって、目の前に広がる海を見て、なんか胸が熱くなった。

ベル
ベル

日本最北端って、言葉にできない達成感がありますよね。

思い返すと雨の日も多かった。なんどか土砂降りで視界がほぼゼロになったときは、正直焦った。でも、バイク用のレインジャケットが体を守ってくれて、なんとか前に進めました。

ルート計画にはツーリングマップルが欠かせなかったです。もちろんGoogle mapも参考にして…。

日本一周旅の費用は50~70万円、どうにか旅を続けた

8ヶ月でかかった費用は、だいたい50~70万円。細かい記録は残してないから、ちょっと曖昧です。

ガソリン代が25万円くらいで、一番大きかったですね。

ベル
ベル

大型バイクで外車なので燃費が悪いのとハイオク指定なのがきつかったですね。R1200GSAは満タンにすると30L以上入るので一回の給油で5000円を超える事もありました(笑)

食費は10万円くらい。外食するとすぐお金が飛ぶから、スーパーのご当地食材で節約。北海道ではスーパーで刺し身を買ってウニやイクラ、蟹を味わったり。

北海道であった「蟹ガチャ」で当たった毛ガニ。300円で4,000円相当の蟹が食べれたのはラッキーだった。

青森で買った小さなホタテを焼いたり、石垣島では八重山そばで南国の気分を楽しんだりしました。

大量に入った小さなホタテ。青森で300円程度で買えた。
竹富島で食べた八重山そばとスパムおにぎり

キャンプ場は無料か格安、1泊500円くらいが多かったから、5万円くらい。

メンテナンスに10万円、フェリーや雑費で10~20万円って感じでしょうか?

節約の鍵は、イワタニのジュニアバーナー。軽くてどこでも料理できて、食費をかなり抑えられたと思います。

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装備と持ち物:キャンプ中心で、失敗もあった

装備選びは、旅の快適さを左右する。プリウス時代は荷物をたっぷり積めたけど、バイクはそうはいかなかった。

容積を考えてテントは山岳用のアライテント。寝袋はナンガの冬用シュラフで、春から秋まで快適でした。

工具は基本セットで、簡単なメンテに対応。

旅の記録にはGoPro が活躍しました。

ベル
ベル

ドローンも買って持っていきましたが空に飛ばすまでの準備が大変なので手放してしまいました。

失敗もいろいろあった。モバイルバッテリーとソーラー発電パネルを持ってかなかったが痛かった。奥尻島のキャンプ場で雨が3日も続いたとき、スマホのバッテリーが完全に切れて、充電するすべもなく、持ってた読み終えた小説を何度も見返して時間をつぶした。なんか、ちょっと情けないよね(笑)。

北海道の奥尻島で3日間雨が続いてずっとテントの中で過ごしていた。

今はロングツーリングに行くときは必ずモバイルバッテリーやソーラーパネルも持っていくようにしています。

キャンプツーリング:星空と地元の温かさ

北海道の網走のキャンプ場で撮った星空。スマホで撮ったのでノイズが多い。

キャンプは、旅の心臓だったと思う。北海道の無料キャンプ場でテント張って、満天の星空を見上げたとき、なんか人生って悪くないなって思った。

黄金岬キャンプ場

留萌のキャンプ場では、となりにいた地元の御夫婦に気に入ってもらったのか「これ、食べてみな」と色々とごちそうになりました。

北海道ツーリングに行くたびに僕を気にかけてくれる御夫婦と…

すごく温かい気持ちになったし、連絡先を交換して今でも関係は続いています。

ライダーハウス 浜っ子山ちゃん

キャンプしない日は、ライダーハウスやホテルに泊まった。Google mapや楽天トラベルで安い宿を見つけて、予算を抑えました。

\宿の予約は楽天トラベル/

人生の気づき:日常のありがたさと、自分の道

この旅で一番大きかったのは、日常のありがたさに気づいたこと。家で食べる温かいご飯、テントの外の物音に怯える事もなく安心して寝られるベッド、友達との他愛もない話、いつでも入れるお風呂…

「ああ、旅に出る前から幸せは足元に転がっていたんだなぁ」とそう思いました。

もう一つ、でかい気づきは、「自分の幸せは自分で決めれる」ってこと。他人の価値観とか、学歴や収入とか、世間の「普通」に振り回されるの、ほんとバカらしいって思った。

旅から帰ったら、友達や知り合いから「変わったやつ」「現実逃避だろ」なんて遠回しに言われた気もする。まあ、確かに44歳で会社辞めて旅に出るって、ちょっと変わってるかも(笑)。

でも、そういう目で見られても、僕にはもう関係なくなった。誰になんと言われようが「自分にとっての幸せは自分で決める」。他人軸で生きるのではなく、自分の道を行く強さが、この旅で生まれたんだと思う。

旅から帰ったあとに強く共感した動画があるので時間がある人は観てほしい。

ベル
ベル

今の自分はこの大原扁理さんの考えに似た思考になっていると思います。興味がある人は本を買って呼んでみては?

若者へ:旅の準備と、待ってる現実、これからの道

日本一周を夢見る若い子たちに、ちょっと真面目な話。準備はちゃんとやろう。ルートはツーリングマップルで計画して、予算は50~70万円くらい見ておけば大丈夫。125ccやスーパーカブでも全然いける。

でも、旅の後には現実が待ってる。世間からは「変わったやつ」って見られるし、みんなが褒めてくれるわけじゃない。再就職後も仕事を覚えるのは大変です。僕みたいにセミリタイアして、ブログやYouTubeで稼ぐ道もあるけど、うまくいくという保証はありません。

ただ、僕の場合は旅に出ないと足元に転がっている幸せに気付けなかったので日本一周をした価値はあったと思っています。

この記事が、君の心に何か響いたら、ぜひ旅に出てみてほしい。自分の道を走ってみませんか?

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