こんにちは!バイク歴30年のベルです!
出発しようとしているのにバイクのエンジンがかからないと凄く困りますよね。今回はバイクのエンジンがかからない原因となる最も一般的な問題を診断するための記事を書きました。
バッテリーの問題から燃料の問題まで、バイクを走らせるために知っておくべきことを解説しますね。
バイクの盗難・故障に備えるなら【ZuttoRide Club】バイクのエンジンが掛からない一般的な原因
バイクのエンジンが始動しない原因は、様々なものがありますが最も一般的な原因はバッテリーの問題です。他にも、燃料系や点火系に問題がある場合も、エンジンが始動しなくなることがあります。
バッテリーと電気系統の確認
まず最初に確認するべきは、バッテリーと電気系統です。バッテリーが切れている場合は、充電器で充電する必要がありますがバッテリーが切れていると判断するにはどうすれば良いかを説明します。
まずはメインスイッチ(キー)をONにしてメーターランプやブレーキランプが点灯するかを確認します。それでランプが一切点かなければバッテリー切れの可能性が大となります。
たまにメインスイッチの接触やヒューズ切れ等の電気回路が悪くてONにしてるのにランプが点かない事もある。確実には言い切れないけど、キーをONにしてランプが点かない場合はほぼバッテリー切れだね。
セルが回らない&メーターやブレーキのランプが点かない場合
もしメーターやブレーキのランプが点かない場合や、セルのボタンを押して「カチカチしか言わない」「セルの勢いがない」場合はバッテリー切れの可能性が大です。以下の記事で対策を書いているので読んでくださいね。
セルはキュルキュル回る?メーターやブレーキのランプが付く場合
メーターやブレーキランプが点くけどセルが一切回らない場合の対処について書いていきます。
セルが一切回らない場合は「安全装置」が働いていてセルに電気が行かないようになっている状態が多いです。
その安全装置はどこにあるか?
- キルスイッチ
- サイドスタンドのスイッチ
- ニュートラルスイッチ
- クラッチのスイッチ
- ブレーキのスイッチ
これらのスイッチが邪魔してセルが回らない場合もあるのでセルのボタンを押す前に一つづつ確認していきましょう。
キルスイッチが通常の運転状態になっているか?
まずはキルスイッチが運転状態になっているか?(上の写真でいうと◯に✕が付いていないほうですね。
このキルスイッチが✕側に入っているとセルが回らない、またはセルは回るけど一切エンジンがかからない、といった事が起こります。
接触不良で起きることもあるので何度も入り切りを繰り返す事で接点が復活して正常になることもあります。
バイクの盗難・故障に備えるなら【ZuttoRide Club】サイドスタンドがちゃんと上がっているか?他の安全装置もチェック!
次はサイドスタンドがちゃんと上がっているか?についてです。
車種にもよりますが最近のバイクにはサイドスタンドにスイッチが付いている事が多くサイドスタンドを跳ね上げていないとセルが回らないようになっています。
他のスイッチも同様で
- 「ニュートラルランプが点いていないとエンジンがかからない」
- 「クラッチレバーを握っていないとエンジンがかからない」
- 「ブレーキを握っていないとエンジンがかからない」
といった場合もあります。なので一つづつ確認してみてくださいね。
電気系統の事はテスターを使える事と電気図面があれば「どこまで電気が来ているか?」を知ることが出来るんだ。興味があればテスターを買って色々試してみると、いざという時に役にたつよ!
燃料系統の点検
セルが勢い良くキュルキュルと回るのにエンジンがかからない原因の1つに燃料系統の問題もあります。一つづつ見ていきましょう。
ガソリンが入っていない?燃料タンクが空だった!
燃料タンクが空である場合、エンジンは始動しません。また、燃料ラインに詰まりがある場合も、エンジンが始動しなくなることがあります。燃料系統の問題を解決するために、燃料タンクを確認して、燃料が十分にあることを確認してください。
意外と多いのがこの燃料タンクが空だった!です。「まだガソリンが入っているはず」と思い込まずに車体を揺らしてガソリンがたっぷり入っているかを音で確認してみてください。
燃料ラインに詰まりがある
※ガソリンは灯油などと違い、ものすごく発火しやすいので、火事になる可能性が凄く高いです。以下の作業は分からないのであれば素直にショップに依頼する事をおすすめします。
古い車両の場合は燃料のラインに詰まりがあってガソリンがキャブレターやインジェクションに供給されていない場合もあります。
キャブレターの場合は先にガソリンコックをOFFにしてキャブに入っているガソリンホースを外す。その後にONかPRI(プライマリー)があればにしてPRIにしてガソリンが落ちてくるか確認しましょう。
キャブ車の場合は「自然落下式」とガソリンコックに負圧がかかる事でガソリンが落ちてくる「負圧式」のコックがあるんだよ。
インジェクションの場合はガソリンタンクに入っている燃料ポンプにフィルターが付いている事が多いです。走行距離が10万キロを超えているような車両は燃料ポンプも同時に疑う必要がありますね。
この燃料ポンプ付近が怪しいとなると素人にはかなり難しい。
点火系の問題
プラグの火花がちゃんと飛んでいるか?
キュルキュルとセルは回っているけどエンジンが始動しない原因の1つは、点火系の問題があります。点火プラグが汚れている場合、エンジンは始動しなくなることがあります。また、点火コイルが故障している場合も、同様の問題が発生する可能性があります。点火系の問題を解決するためには、点火プラグを取り外して、プラグの状態を確認してください。
プラグのネジ部をエンジンに当てた状態でセルやキックでエンジンを少しだけ回してやると「バチバチ」と火花が出る状態が正常です。(手で持ったままだと瞬間的ですが約3万ボルトが人体にかかるので注意が必要)
プラグが汚れている場合は、掃除したり以下のようなゲージを使ってプラグの着火部分の隙間調整をするのですが3000km以上プラグ交換をしていないのであればまずはプラグ交換をおすすめします。
夏やエンジンが温まるとかからない?プラグコードやイグニッションコイルの問題
プラグを交換してクランキングしても全然火花が飛ばない、または火花が弱い場合はプラグキャップやプラグコード、このあたりの接触が悪い場合も多いです。
古いバイクだとプラグキャップとプラグの接点がガバガバになっている事が多いね。すぐにスポッとキャップが抜けるなら怪しいかも。
温まってくるとエンジンが止まる、などの場合はイグニッションコイルが悪い事も多いです。
また、古いキャブ車の場合はエンジンが温まった状態でチョークが引かれているとエンジンが止まる事が多いのでチョークが付いている車両は「確実にチョークが戻っているか?」をチェックしてみましょう。
放置車両は要注意!キャブレターやインジェクションの問題
バイクのエンジンが始動しない原因の1つは、キャブレターまたは燃料噴射系統(インジェクション)の問題です。キャブレターが詰まっている場合、燃料がエンジンに流れなくなり、エンジンが始動しなくなることがあります。
1年以上放置していたバイクや原付のエンジンがかからない場合、バッテリーの次によくあるのがキャブレターの詰まりですね。
インジェクション車両の場合は1年ぐらい放置していてもバッテリーが正常だとエンジンがかかる場合が多いです。
まとめ
以上がエンジンがかからない場合のチェックすべきポイントを紹介させてもらいました。
キャブレターの詰まりやプラグ関連についても触れましたが、このあたりはガソリンタンクを外す必要があったりとある程度の技術が必要で場合によってはさらにバイクを壊してしまう可能性があります。
自信がない場合は素直にお店に依頼してプロに直してもらいましょう!
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