こんにちは!バイク歴30年、空冷大好きなベルです!
今回は最近はすっかり台数が少なくなってきた空冷エンジンのバイクの魅力について書かせてもらいました。
水冷エンジンよりも性能が悪いけど魅力たっぷりな空冷エンジン。
一度、所有するとくせになる楽しさですよー。
空冷エンジンの仕組みと特徴
空冷エンジンは、走行風によってエンジンを冷却するシンプルな仕組みを持ち、その独自の特徴があります。
そんな空冷エンジンは、水冷エンジンや油冷エンジンと比べて、冷却システムがシンプルで、コンパクトな構造を持っています。このシンプルな仕組みにより、エンジン自体の軽量化が可能となり、バイク全体の重量も抑えられます。また、冷却ファンやウォーターポンプのような部品が不要なため、メンテナンスの手間も減らせます。
空冷エンジンというと古い技術と思われがちですが軽量化や整備性などを考えるとメリットも沢山あるんですよね。
空冷エンジンの代表的なモデルとして、ホンダのスーパーカブやカワサキのW800などが挙げられます。これらのバイクは、空冷エンジンの特徴を生かしたデザインを活かし、多くのライダーに愛されています。
空冷エンジンは、そのシンプルな仕組みと軽量な特徴から、独自の魅力を持つエンジンタイプです。独特なエンジンサウンドは初心者から上級者まで多くの人をとりこにする要素となっています。
自分も過去にゼファー750やW650に乗っていた事があるのですが、あのザラついたワイルドなサウンドは忘れられません。
水冷や油冷との違いは?
空冷エンジン、水冷エンジン、油冷エンジンの違いは以下の通り。
項目 | 空冷エンジン | 水冷エンジン | 油冷エンジン |
---|---|---|---|
冷却方式 | 空気 | 水 | オイル |
メリット | 構造が簡単で軽量、メンテナンスが楽 | 熱効率が良く、オーバーヒートしにくい | 振動が少なく、静音 |
デメリット | 熱効率が低く、オーバーヒートしやすい | 構造が複雑で重量が重い | コストが高い |
水冷エンジンは、エンジン内部に冷却水を循環させ、熱を放熱する仕組みを採用しています。これにより、エンジン温度を一定に保ちながら高い冷却効率を実現しています。
一方、油冷エンジンはエンジン内の潤滑油がエンジンを冷却するため、熱の放熱がより効率的に行われます。
それに対して、空冷エンジンは外部の走行風によってエンジンを冷やすため、シンプルな構造を持っています。
スズキ伝統の油冷ですが空冷と水冷のちょうど中間のようなメリットとデメリットを併せ持っています。
ただし、水冷ほどの冷却効率を持っていないので大型のオイルクーラーや大量のオイルが必要なんですよね。
実例としては水冷エンジンの代表的なモデルとしては、ホンダのCBR1000RRやヤマハのYZF-R1などがあります。これらのバイクは高性能を追求し、優れた冷却性能を持つ水冷エンジンを採用しています。
次に油冷エンジンの代表的なモデルとしては、スズキのGSX1400やジクサー250などが挙げられます。これらのバイクは、エンジンのコンパクト化と熱の効率的な放熱を実現するために油冷エンジンを採用していました。
そして、空冷エンジンの代表的なモデルとしては、ホンダのスーパーカブやカワサキのW800などがあります。これらのバイクは、シンプルなエンジン冷却方式により個性的なデザインを追求しています。
空冷はオーバーヒートに気をつけよう。空冷エンジンのメリット・デメリット・注意点
空冷エンジンとは、エンジンの熱を空気で冷却するエンジンです。水冷エンジンやオイル冷却エンジンに比べて構造がシンプルで、メンテナンスが楽なため、バイクやオートバイによく使われます。
空冷エンジンのメリット・デメリット・注意点は以下の通り。
メリット
- 構造がシンプルで、メンテナンスが楽
- コストが安い
- 排気量が大きい
デメリット
- 熱効率が低い
- オーバーヒートしやすい
- 排ガス規制に適応しにくい
注意点
- 長時間の運転は避ける
- 夏場は特に注意
- 定期的なメンテナンスを怠らない
空冷エンジンは、構造がシンプルでメンテナンスが楽な反面、熱効率が低く、オーバーヒートしやすいエンジンで夏場は特に注意が必要です。中には冷却フィンに下のアルミクリップをつけ冷却を強化させる人もいますね。
空冷エンジンは停車したままエンジンのかけっぱなしは絶対にだめ
空冷エンジンのバイクは電動のクーリングファンを持っていない為、長時間、停車させた状態でエンジンをかけっぱなしにすると確実にオーバーヒートをします。
なので夏場は長い信号に捕まった時や、渋滞にはまったときなどは場合によってはエンジンを停止させたりするなどの工夫が必要です。
しかし、どのタイミングでエンジンを止めればいいか分からないですよね。
その判断をするためにも市販の油温計を付けて置くのも一つの手です。
油温は120℃を超えてくると粘度が落ちてサラサラになり、エンジンを保護してくれなくなるので注意が必要です。
万が一、エンジンをかけっぱなしにしてオーバーヒートさせてしまってもエンジンに水をかけるといった行動はしないでくださいね。
空冷エンジンを持つバイクの魅力と乗り心地
空冷エンジンは技術的には水冷に劣っているのに未だになぜ、こんなにも多くに愛されているのでしょうか?
ここでは空冷エンジンを持つバイクの魅力と乗り心地について書いていきます。
空冷エンジンバイクの冷却フィンの機能美と独特なエンジンサウンド
空冷エンジンバイクの冷却フィンは、その機能美が魅力の一つです。冷却フィンは、エンジンの形状に沿って配置されており、独特のデザインをしています。
そして空冷エンジンバイクのエンジンサウンドも魅力の一つ。空冷エンジンは、水冷エンジンに比べて振動が大きいのが特徴で、この振動が、独特のエンジンサウンドを生み出しています。空冷エンジンサウンドは、バイク愛好家の間では「鼓動音」とも呼ばれており、多くのファンを魅了しています。
バイク初心者は水冷と空冷のサウンドの違いに気付きにくいですが、水冷と空冷のバイクを実際に所有してみるとその違いがはっきり分かるようになりますよ。
軽量で扱いやすい!空冷エンジンバイクのライトウェイト感
空冷エンジンのバイクは水冷エンジンバイクと比べて、エンジンの重量や構造がシンプルで、軽量で扱いやすいという特徴があります。
以下では構造の違いを表にしてみました。
部品名 | 空冷エンジン | 水冷エンジン |
---|---|---|
冷却フィン | 有り | 無し |
ラジエーター | 無し | 有り |
水ポンプ | 無し | 有り |
サーモスタット | 無し | 有り |
上記の表からわかるように、空冷エンジンは、水冷エンジンに比べて、冷却に関する部品が少なく、構造がシンプルになっています。
空冷エンジンは水冷に比べると明らかにパワーが劣りますが、その軽快な乗り心地は長く乗れば乗るほどくせになります。
空冷エンジンの加速感と感性に訴える魅力について
空冷エンジンのバイクの加速感は水冷エンジンのバイクと明らかに違います。
水冷エンジンはアクセルを開けた瞬間に「ドンッ!」という鋭い加速感があり強い刺激を求めるライダーにとっては嬉しい要素だと思います。
一方で空冷エンジンのバイクはアクセルを開けると「グ、グ、ググーン」とモッタリとした加速をします。
僕にとってはこの独特な加速感がたまりません。バイクの調子を感じ取りながら走らせるのが本当に楽しいです。
空冷エンジンのバイクの口コミ評判
ここでは空冷エンジンのバイクを選んだ人の口コミをみていきましょう。
「空冷は猛暑に弱い」とかっていう話をどこかで聞いた。
— 津軽半島ライダー赤さん🏍 (@AKA_GB350S) August 5, 2023
今日なんか青森35℃だから少し不安で。休み休み走ってたんだけどGBはケロッとしてたが、カブ50はパワーが出なくなる。
空冷エンジンのバイクは今年のような猛暑、どんな事に気をつけた方が良いんでしょうね🙋♂️ pic.twitter.com/AyUxw91Prg
この暑い中、バイク(しかも空冷)に乗るなんてアホのすること(自己紹介 pic.twitter.com/qyNQvUX668
— 健太 (@kenta_arc) July 31, 2023
皆さんこんばんは!
— 世紀末覇者みっちゃん (@hakutantan) July 30, 2023
昼間バイク乗ろうとしたんですが
暑すぎですね…🥵
日が暮れ始めてから出発です🛵💨
このくらいの時間帯なら
信号待ちでも耐えれますね笑
ダブロクは空冷やから
あっついのでお休み中です💤
本日もお疲れ様でした🙇 pic.twitter.com/MGvUyM4r7z
ツイートをみているとやはり夏場に乗るのを躊躇している感じがしますね。実際に僕も空冷のBMW R1200GSAに乗っている時には夏は都会には絶対に行かないようにしていました(渋滞にはまるとオーバーヒートする可能性があるから)
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まとめ
以上が空冷エンジンのバイクについてでした。
今ではほとんど新車で発売されなくなった空冷エンジンのバイクですが、空冷は空冷の良さがあります。
興味が湧いてきた!という人は一度バイク屋さんで色々と聞いてみてはいかがでしょうか?
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