「ロードスターを買おうと思っているけど雪道は問題なく走れるの?」と心配になっていませんか?
結論から言いますと「なんとか走れる」です。
僕は以前に冬の北海道をロードスター(NB)で走り元旦の宗谷岬を目指した事があるのですが、その時の日記がある程度参考になると思うので書いていきたいと思います。
フェリーに乗って舞鶴から小樽へ
2018年12月28日 17時に仕事を終えて急いで自宅へ
フェリーは今夜の23時に舞鶴港から出港する
なので高速に乗ってまっすぐフェリーターミナルへ向かった。

フェリーターミナルについたのは21時ぐらい
乗船手続きをすませてあとは車のなかで乗船時間を待つだけ
23時ごろアナウンスがかかって車の乗船が始まった。
自室の確認をしたあとはやることがないのでロビーに出て飲酒。
出港して30分もすれば日本海の荒波の影響で船が激しく揺れ始めた。
廊下をまっすぐに歩くことすら難しく、右の壁、左の壁と交互に手をついて前進する
「今回も揺れるなぁ」
そう思って自室に帰っているともう廊下で吐きそうになってる人がいる。
あまりに揺れがひどいのですぐにお風呂も使えないようだ。
もう、あとはただ寝て起きて船内をウロウロするのを繰り返すだけ
そんな感じで22時間も船に揺られてなんとか小樽に到着
小樽に到着 いよいよ北海道を走る

北海道の大地に降り立ち、20キロぐらいで慎重に運転した。
強くブレーキを踏んだり、わざとハンドルをグイっと大げさに切ったりしてロードスターの動きを確認。
「予想よりも滑るな・・・・」
これが初めに感じた印象だった。
信号待ちの発進すらも難しい。
1速でも2速でもクラッチを繋ぐとリアタイヤが虚しく雪をかいてなかなか進まずモタモタしていると女性が運転しているFFの軽自動車にあっという間に離されていった。
ひとまず札幌に入った瞬間にある快活クラブに滑り込む。

ワイパーを立てるはずだが周りはどの車も立てていない。
快活クラブの店員さんに聞くと
「屋根のある所では必要ないですかね?」らしい
無料のコーンスープをたくさん飲んで寝ました。
北海道2日目 美瑛を抜けて帯広へ
おはようございます
とりあえず今日は北上なのですがツイッターからは「オロロンラインは荒れる」という情報が入っていたので帯広を目指すことに

昨日、今日と運転してきてだんだんとコツを掴みかけてはいるのですがまだ調子に乗るタイミングではない
とにかく早め早めのブレーキ + 車間距離をとります
煽られたって無視です。

現地の人の運転はすごく軽快ですが無理についていかない
マイペースを貫き、とにかく雪道を知るために今は走る
冬の北海道の天気はとにかく曇り

こんな景色がずっと続く
でも、これはこれで美しいと思える。関西の人間には

そう思っていると突然晴れたり
こうなると一気に周りの景色が別世界になる

途中の美瑛に到着

綺麗だ
冬山登山とかでしか見れない景色がすぐそこにはあった。
美瑛を離れ太平洋側のオホーツク海を目指して山間をゆっくり走る

除雪されたあとの道は大体はフラットで純正車高のロードスターではなんなく走る。
大体速度は50キロぐらいで巡行した
一日走ってると帯広に到着
時間ももう16時ぐらいなのでそろそろ宿を探すことに・・・
この帯広の近くには安い宿など見つからず、キャンプ場などもほとんどは冬季の為に閉鎖していた。
近くに道の駅があることが分かっていたのでとりあえず寄ってみる。
物産のお店が開いていたので入店すると女性スタッフさんを発見。
べる「すいません、今夜ここでテント張らしてもらったらご迷惑でしょうか?」
スタッフ「え?今から夜でだれも来ないからいいですけど・・・凍死しますよ?」
「大丈夫です。冬山とかで何度も寝たりしてるのでこれぐらいの気温なら余裕です」
「本当に?それならこのあたりが風が通らないからいいんじゃないかしら」
こんな感じで場所まで指定していただき何とか宿を確保。

あとはセイコーマートで買ってきたジンギスカンを

もやしと炒めて

飲んでおやすみなさい・・・
北海道3日目 ドアが凍って開かない。
翌朝になりました。
おはようございます。
これぐらいの気温なら余裕とか言っときながらメチャクチャ寒かったです。
年齢で寒さに弱くなってるのかもしれない。
さあ出発
その前に暖気をしようとしてドアを開けようとしたのだが凍ってあかない
お湯をかけたら開くかな?と思ってネットで検索したら絶対にやったらダメらしい
ガラスが割れるんだって。
トイレの水なら氷より温度が高いはずと思って大量の水をかけてからドアをひっぱるとなんなく開いた。
持参していた氷解スプレーは車内に置いていたためにつかえず(笑)
車のまわりの雪をスコップで掻いて出発

今日も道のコンディションはよかった
風も穏やかだ

途中でクッチャロ湖に寄り道
そのあとエサヌカ線に行こうと思ったけど途中の道でスタックしそうになったので撤退

もうすこしで宗谷岬に着きそう
しばらく走るとなんなく着いてしまった

まだ午前10時ぐらい。
人も車も少ない
「無事に到着したぞ・・・」
そんな感じで一人じんわり喜んでいた。
いったんロードスターを停車して宗谷岬を散歩する

午前10時だってのにもう20台ぐらいはバイクが到着していてところ狭しとテントが張られている。
「ちょっとはやく付き過ぎたので何しようか?」と考えて一度稚内市内に買い物に行く事に決めた

このころの気温は-2.8℃
暖かいは言い過ぎだけど全然寒くない気がする
宗谷から稚内へ ブレーキを踏んでも速度が落ちない
稚内市内に入り車の量が増えてきた。
信号が多く、赤信号で捕まる。
一定の位置で車が停止するもんだから信号手前の道路が踏み固められて凍り方がすごい。ギラギラに凍って光っている。
時速10キロとかで軽くブレーキを踏んでも全然スピードが弱まらず、ズルズルとゆっくりロードスターは交差点内に入っていく。
ABSは効きっぱなし。
何とか停止したが本当に怖かった。
慎重に車を走らせてスーパーに到着。
買い物を済ませて近所の公園の駐車場で寝ることにする。
足を折りたたんで赤ちゃんみたいなかっこうになりロードスターでお休み。
・・・・
夜、8時ごろ目が覚める
そろそろ宗谷にもどるか・・・とロードスターを走らせた。
宗谷岬に到着

車も人もバイクもすごい人数と台数

バイクだけでも150台はいるんではないか?
なんとかロードスターを停めて、年越しまで散歩
みな各自で食事をとって宴会が始まっていた。
バス停にはもう人が入りきらず、寒空の下で鍋をつついたりしている
トイレには暖を取るためにバイク乗りが多数いた。
寒さに平気な人もいるが寒がりな人にはやっぱりキツいのかも・・・

そうこうしてる間に年越しの瞬間が訪れる
みんなで集合して写真撮影
花火もあがった。
近くの宗谷岬神社に行き、今年も平穏に過ごせるようにと願う

お米が入った袋をいただく。
本当はいろんな人とコミュニケーションをとれば良かったのかもしれないが、なんだかいろんなことがメンドクサクなってロードスターの中でまた眠る
おやすみなさい。
北海道4日目 真冬の北海道で幌を開けて走る
2019年1月1日
朝5時頃に目が覚めました。
朝4時頃に干支キーホルダー配布などのイベントがあったけどチラッと見たその光景は極地である冬の宗谷岬なはずなのにまるで都会にいるようだった。

オロロンロードを南下
道はフラット
走りやすい

利尻島を見渡せる場所
バキバキに凍ったバンパー。
だけどロードスターは元気だ。

オトンルイ風力発電所を通り抜け

刺激が足りないと思って屋根を開ける
ビニール製の幌が固く途中までしか開かないがもうどうでもよい
楽しければいいのだ

晴れてたと思ってたら急に吹雪いてきたり
北海道の天気予報は当てにならない。
屋根を開けて走ると暖房を足元に全開に当てても寒いので寝袋をひざ掛けのように膝にかけると一気に暖かくなった。
頭は冷え冷えで足元はポカポカ。まるで走る露天風呂だ。

何気なく森に向けて撮った一眼での写真
冬山登山でしか見れない景色が北海道では平地で見れる
霧氷が本当に綺麗

ラフにアクセルを開けるとすぐにおしりを振り始めるNBロードスター
車と会話しながら慎重に運転を楽しむ

晴れると一気に景色が変化する。
ほとんどが曇りの冬の北海道ではなかなかこういう光景に出会えない
こうして景色を楽しんで走っているとあっという間に帰りの苫小牧港に到着。
フェリーで大阪にかえりました。
まとめ

結論としてはちゃんとしたスタッドレスタイヤを履かせて純正車高であれば「なんとか雪道でも走れる」ですね(デフも純正のトルセンです)
ただ、轍が深すぎるところなんかはずっと雪がお腹に擦ってて不快でした。
先程は「走れる」とは言いましたが除雪車が通るような大通りとかの話で、除雪車が通らない山道とかは入っていけないと思います。
また、上り坂がキツイところなんかは途中から車が斜めを向き始めてヒヤヒヤした時がありました。
ロードスターを雪国で日常的にメインカーとして使えるか?と聞かれると正直な所、僕はちょっとキツイかなーと思います。
ただ、セカンドカーとして冬でも時々走るってのは大丈夫だと思いますね。
以上です!
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